新着順:23/2000 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

ちょっと! 野方図書館で「原爆と差別」がリサイクル図書になっていたわよ!!

 投稿者:こうの史代  投稿日:2009年10月10日(土)14時02分13秒 X047077.ppp.dion.ne.jp
  通報 編集済
   先日「国際子ども図書館」に行ってきましたこうのです!

 いやー、実はわたしも数年前ある作家さんに「この漫画すごく良いです! 全国の図書館に置いて欲しいですね!!」と言って、「そう? わたしは図書館じゃなくて全員にちゃんと買って読んで欲しいけど…」と言われて、反省した事がありましたわ…。その作家さんとは作風も売り出され方も違っていて、そこを考えると、それが自然な理想であるとも感じました。

 それでも、わたしの作品にとっては、図書館に置いて貰えるというのは大きな栄誉だと思っていますよ。今はものすごい数の本が出版されていて、本屋さんの本はものすごい勢いで入れ替わって、すぐに店頭から消えてゆきます。図書館ででも漫画喫茶ででも出会って貰って、あわよくば、手許に置きたいから買おうと思って貰う。それがわたしの理想といえば理想かなあ、と思っています。

 わたしにとっては、本はずっと貴重品でした。実家では本は捨てるものではないと教えられてきました。だから本は慎重に選んで買うべきだと思ってきました。それは単に知識や情報を得るものとしてでなく、一冊一冊が樹木の命を奪って作られている、という有難さにも繋がるものでした。
 いつもなるべく短い頁にまとめて、連載もあまり伸ばさないように努めているのも、ひとえにそのためです。そのせいで書店に並びにくいのも覚悟していますが、正直わたしがこの仕事で食べてゆけるかどうかなんかより、ずっと大事な価値観だと思っています。

 青臭い事書いたついでに。
 「おとうさんものがたり」(うろ覚え)という児童書がうちにありました。複数の作家が、父親の記憶を書き綴ったものを寄せた本です。その中である人が、父親代わりだったお祖父さんが、晩年病床で、一冊の少年漫画雑誌をぼろぼろになるまで何度も何度も読んでいた、と書いていました。あれが漫画のあるべき姿なんじゃないか、と今でも思っています。ここで言うのも変ですが、わたしの名前を覚えて貰ったり褒められたりも勿論嬉しいけれど、知らない誰かが、知らないわたしの事など気にせず、ただ作品と友達のように接してくれていればいいなあと思っていたりします。

 なんか、皆さんこの業界を思いやってお金の話をして下さっているのに、申し訳ないです。
 まあ、売れないと、作家は得しないだけだけど、出版社は明らかに損をしますよね。そして、わたしの程度の作家は、最新作が「売れない」と、次の作品は「部数が減る」という次元ではなく「出版されない」。ではどのくらい売れればいいのか? というと、その基準は出版社が決めるので、わたしには判らない。だから勿論気にはなるけど、考えても仕方ないんですよね。商業誌にいられる間は、作品に合った編集さんを見つけて、その時その時で全力を尽くすだけです。

 hikaruさん、図書館漫画、いいですね!! 取材と称して書庫に入らせて貰ったりしてな。そういえばときこは最初、図書館の司書を目指している設定だった筈なのに、いつの間にか、絵本作家を目指している設定になってましたよ…。
 のぶのぶさん、お久し振りです。
 ニャッキさんも! まなぴーの人形は、大小2種類あるのですよ。わたしはサークル活動も学校祭も参加しないままでしたが、何かやっておけばよかったなあ。勉強頑張って下さいね!

 初めましての皆さんも、どうも有難うございます!
 ぷよってぃ〜さん、さんさん録が置いてある図書館はかなり珍しいと思います。機会がありましたら、有難うとお伝えくださいね。
 
》記事一覧表示

新着順:23/2000 《前のページ | 次のページ》
/2000